あなたの夢や思いは「誰か」のためになりますか?

「好き」と「ビジネス」の分岐点は○○目線

あなたは、好きなことをビジネスにするために必要なものって何だと思いますか?

趣味レベルからプロのクオリティになるための努力やスキルでしょうか ? それとも、多くの人に知ってもらうための宣伝活動やその広告費用でしょうか?他にも色々なものがありますが、本当に必要なのは「マインドチェンジ(思考の転換)」です。言い換えれば、「お客様の立場」で考えるということです。

ところが、趣味や特技など好きなものを仕事にしたい人は好きでこだわりを持ちすぎているからなのか「自分の立場」で考えがちです。また、できないときの言い訳も、「時間がないから」「お金がないから」といった「〇〇がないからできない」という自分の都合を正当化する言葉ばかりです。

ここで、ちょっと想像してみてください。

お金を出してものを買ったり、サービスを利用するとき、あなたは「この店員さん、売上ノルマがあるのかな?」「在庫があって大変そう・・・」など売り手の都合を考えたことがあるでしょうか?

また、友だちへのプレゼントを探していて、パッケージのかわいい商品と、どう見てもダサい商品があったら、どちらを買うでしょうか。「ダサい商品」と答えた人に私は会ったことがないのですが、「ギフトとしてこの商品を販売したい。でも、パッケージはこの(ダンボールみたいなダサい)箱を使いたい。だって安いから」というようなことを言う方は何人もいらっしゃいました。

でもそんな「売り手の都合」になんて合わせてられないですよね。人はともすれば、自分の立場や都合でものを判断しがちですが、趣味と違ってビジネスは相手あってのことです。

お客様に喜んでもらって初めて成立するということをわかっているかいないかの差が得られる収入の差になります。

たしかにコストは安いに越したことはないのですが、お客様が重要視するポイントにはしっかりとお金をかける(=買い手の都合に合わせる)姿勢は必要です。

もちろんなんでもかんでもお金をかけるべし、ということではなく、大切なのは「お金の使い方」であって、コストを絞るべきことを絞ればよいのです。

「自分の選択は、はたして誰かのためのものなのか?」起業を考えるときはまず、このことを自問してみると好きなものもビジネスとしてうまくいきやすくなります。

やりたいことは明確になっていますか?

自分の棚卸しで、ビジネスの「糸口」が見えてくる

あなたの中でやりたいことは明確になっていますか?明確になっている人もそうでない人も、ここで「自分の棚卸し」をしてみましょう。

自分の棚卸しについては、2つの方向から自分を見つめて整理するのがおすすめです。

  1. 自分がやりたいこと
  2. 自分にできること

とはいえ、どうやって整理すればいいかお困りの方もいらっしゃると思いますので、文末に「自分の棚卸し32問」を用意しました。ひとつひとつの問いかけに複数の回答があってもよいですし、ゆっくり考えてみてください。

ポイントは、「人からこう思われるんじゃないか」、「自分では口にしたことはないけれど」など、あれこれ思いを巡らせず、ただただ、自分の心と素直に向き合ってみることが大切です。近しい友人や家族に「自分の特徴」をたずねてみてもよいでしょう。

自分の棚卸しをすることで、自分が本当に望むものをみつけたり、自分の良さや強みなどにあらためて気づくことがあります。自分の現状をちゃんと把握することで、次にそれを糸口として「ビジネス」に落とし込んでいくことができます。

自分の棚卸しの方法〜自分と向き合うための32の問い〜

①自分がやりたいこと

1ずばり、あなたがやりたい仕事はなんですか?
2好きなもの・好きなことは何ですか?
3時間ができたとき何をして時間をつぶしますか?
4いつかやってみたいと思っていることは何ですか?
5子供のころからの憧れの職業は何ですか?
6大人になってからの憧れの職業は何ですか?
7思わず嫉妬してしまう人は何をしている人ですか?
8やってみたい習い事はありますか?
9「こんなヒト」と言われたいイメージは?
10最近ハマっていることは何ですか?
11子供の頃に好きだったことは何ですか?
12最近すごいなあと思ったことはありますか?
13最近うれしかったことは何ですか?
14最近楽しかったことは何ですか?
15ネットでついつい見てしまうものはありますか?
16時が戻るならチャレンジしたいことはありますか?

②自分にできること

自分自身について

1小さな頃から得意だったことは何ですか?
2学生の頃、得意だった教科は何ですか?
3あまり努力をしていないのに周りの人から「すごいね」と褒められたことは何ですか?
4人によく聞かれること、頼まれることはどんなことですか?
5これまで「何でこんなこともできないの?」と周りの人に思ったことは何ですか?
6長時間やっても苦にならないことや時間を忘れるほど夢中になれるものは何ですか?
7自分が飽きずにできたプロジェクトや仕事や活動はどんなものですか?
8特に意識しなくても上手くできることは何ですか?
9自信のある技術やセンスは何ですか?
10ビジネスに活かせる資格を持っていますか?

自分自身を取り巻く環境について

1あなたのやりたいことを応援してくれる人はいますか?
2やりたいことに使える資金はありますか?
3あなたのビジネスをする上で必要なものを理解できていますか?
4あなたが持っているものでビジネスに使えるものは何ですか?
5あなたが参考にしているビジネスモデルはありますか?
6ビジネスのことで相談ができる人はいますか?

以上のことをノートに書き出してください。最初はざっくりで構いません。今後講座が進むにつれてクリアになっていきますので、書き出していくことが大切です。書き出した終わったら、次のステップ【事業プラン】へ進んでくださいね!

YUKI

Step2事業プラン