成功するコンテンツが持つ5つのポイント
SNSで好意的な反響を得て、成功したコンテンツは、以下の5つの要素のどれかを持っています。
- タイムリーである
- 親しみやすい
- 共感できる
- 役に立つ
- ユーザー参加型である
上記のうち、1つ以上の要素を備えたコンテンツを投稿できれば、ユーザーからいい反応が返ってくることが期待できます。では、実際の実例にも触れながら解説していきましょう。
①タイムリーである
時間や日にち、季節など、投稿するタイミングに合わせたテーマをコンテンツに盛り込むことです。「バレンタイン」「七夕」「クリスマス」などの大きく世間の話題になるイベントに関連するコンテンツを作成し、当日に投稿を行います。例えば、夏の暑い日に夏を感じさせつつさわやかな印象を与えるユニークでクオリティの高い投稿をすることで高い反響を得ることができます。また、世間やSNSで大きく話題になっていることをテーマにすることもとても有効です。
②親しみやすい
ユーザーとに親しみやすさを感じてもらえるコンテンツは、ユーザーとの距離感を縮めるために役立ちます。商品の紹介も宣伝くさくなく、リアルな感想や身近に感じるひと言を添えて発信すると親しみを持たれやすくなります。顔出しせずとも、マスコットやキャラクターが話しているようにコンテンツを作成したり、動物をテーマにしたコンテンツは、親しみやすさを感じてもらいやすいだけでなく、新たなファンを獲得しやすい傾向にあります。
③共感できる
投稿を見た人に「うれしい」「懐かしい」「あるある」「驚いた」などの感情を想起させることは、ポジティブなエンゲージメントの獲得につながります。あなたの商品やサービスでユーザーの共感を得るものはどんなコンテンツか?をまず洗い出して、そのコンテンツを見た人がポジティブな感情表現をしやすいのはどれかを選び、コンテンツ作成していくとよいでしょう。
④役に立つ
自分の商品やサービスに関する豆知識はユーザーに受け入れられやすくシェアされやすいです。日常の中のあるシチュエーションを想定したお役立ち情報など、商品やサービスそのものというわけではなく、自らの持っている専門知識をわかりやすく伝えることで、ユーザーに「へぇ」という気づきや新たな発見によるちょっとした驚きを提供できるとあなたのファンになりやすく、高いエンゲージメントを獲得できるでしょう。
⑤ユーザー参加型である
ユーザーが気軽に回答できるなど、ユーザーが参加できる企画を用意して楽しんでもらうことで大きな反響を得ることができます。こうしたユーザー参加型企画は、参加するユーザーにその企画に関連するハッシュタグをつけて投稿することを参加条件にしているものが多いので非常に拡散性が高く、話題になりやすいのが特徴です。さまざまな仕掛けでユーザーに「参加してみようかな」と思わせることがポイントです。
失敗してしまうコンテンツの典型パターン
ほんの少しの失敗要素でユーザーの反応が思った以上に少なくなってしまうこともあります。投稿するコンテンツで失敗しないためには、失敗の典型パターンを知りましょう。
答えにくい・反応しにくい質問をする
先に説明した、ユーザー参加型コンテンツは確かに人気を獲得しやすいのですが、問いかけ型のコンテンツの場合、ここできをつけなければないけないのが、ユーザーが答えやすい質問になっているかということです。よく見る、反応をもらえていない質問例は以下のようなものです。
正月休みに定番の旅行先といえば?
選択肢が多くてすぐに思いつかないなあ・・・
このように「すぐ連想しづらい」ものや、「他人に知られたくない」「長い回答を要するため回答が面倒くさい」などユーザーが答えるのに躊躇する質問では、参加率は低くなってしまいます。
ユーザーが深く考えず、すぐに答えられる質問にすることを意識しましょう。問いかけ型のコンテンツを作る際には、ユーザー目線で答えやすい質問になっているかを必ずチェックするようにしましょう。
ネガティヴな投稿にも工夫をする
SNSは基本的に「いいね!」の文化です。投稿内容に対し、ユーザーが「いいね!」と反応できるものほどエンゲージメントは高くなります。時にはネガティブなことを報告せざるを得ない時には、いかにして「いいね!」といってもらえるようにするか、以下の例を参考に工夫した投稿をしていきましょう。
10日に開催のイベントは残念ながら雨天中止となってしまいました。次回の開催は20日になります。
10日に開催のイベントは残念ながら雨天中止となってしまいました。その分、次回の開催は20日にはささやかではありますが、○○のプレゼントをさせていただきます。
毎回の投稿の積み重ねで、ユーザーから見たアカウントへの印象は形成されていきます。いかにユーザーが「いいね」と反応できる形でコンテンツを発信できるかが、そのあとのエンゲージメントに関わってきます。「いいね!」の文化を意識した投稿へ工夫を凝らしていきましょう。
ハッシュタグ「#」の選び方と注意点
投稿したコンテンツを見てもらうために、ハッシュタグは欠かせないものです。それだけでなく、反響の大きさやフォロワーの増加にも大きな影響を及ぼします。
適切なハッシュタグの入れ方
投稿に興味のあるユーザーにアプローチできるよう、SNS投稿には状況に応じてハッシュタグを付けていきましょう。ハッシュタグを付けることで、エンゲージメントの増加や、リーチの拡大が期待できます。特に、ハッシュタグ検索が文化として強く根付いているInstagramでは、必須事項とも言えます。自社の投稿に適切なハッシュタグを付けることで、ハッシュタグから検索したり、ハッシュタグをフォローしているユーザーへの露出等から、アクセスを呼び込むことが可能になります。
ただし、人気だったりボリュームの大きいハッシュタグをやみくもにつけるのは意味を成しません。これらのハッシュタグのタイムラインは早く流れているため、エンゲージメントの獲得難易度が上がります。
自分が発信する内容をバランスの取れた、適切なボリュームのハッシュタグを見つけるために繰り返し投稿を行い、インサイトなどからチェックすることで感覚が養われていきます。
#猫 #ねこ
#写真 #カメラ女子
#○○さんと繋がりたい(#コスメ好きさんと繋がりたい #写真好きな人と繋がりたい)など
#○○コーデ(#今日のコーデ #着回しコーデ #シンプルコーデ)など
#○○メイク /○○コスメ(#時短メイク #プチプラコスメ)など
#ファインダー越しの私の世界
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#いいね返し #かわいい
#ランチ #カフェ #おうちごはん
#ライフスタイル #ファッション #ネイル
ツールやサイトなどを利用して人気のハッシュタグを調べよう。自社の投稿にそのハッシュタグを付けることで、新規ファンにも投稿を見てもらえる可能性が上がる
人気すぎるハッシュタグだと投稿数が多い分早く投稿が流れてしまう。発信する内容とハッシュタグの人気の丁度いいバランスを見つけよう
無理やり人気のあるハッシュタグを付けるのは逆効果、あくまでコンテンツに関連するハッシュタグを付けるように心がけよう
ハッシュタグは複数つける
コンテンツに関連性があり、かつ人気のあるハッシュタグを付けるのが効果的とはいえ、これを毎回の投稿では難しいですよね。そこで有効なのが、人気のハッシュタグとそこまで人気では無くともコンテンツを関連性の高いハッシュタグを組み合わせてつけることです。
Instagramでは、1つの投稿にハッシュタグは30個まで付けられますので、高いエンゲージメントを獲得できるように、投稿写真に関連性の高い人気のあるハッシュタグとオリジナリティのあるハッシュタグ、英語のハッシュタグなど、いろいろなハッシュタグを試してみましょう。
フォロワー・ファンを増やす3つの方法
頑張ってユーザーに喜ばれるコンテンツを作り投稿しながら安定して多くの人に見てもらうためにフォロワーを増やすことは欠かせません。フォロワーを増やすためには、大きく分けて3つの方法があります。
- 自己資産でのPR
- SNS広告
- プレゼントキャンペーン
1. 自己資産でのPR
SNS以外の場や媒体もフル活用してSNSアカウントに誘導しましょう。すでに自分のファンが存在するリアルな場所でSNSアカウントを知ってもらうことです。名刺や店頭POP、チラシ、公式ホームページやメールマガジンへの掲載など、情報を伝えるための媒体をできる限り利用してSNSアカウントのことを知らせましょう。
2. SNS広告
後の章で詳しく解説しますが、自分や自分の商品のことを知らないユーザーに知ってもらうのに広告は適しています。フォロワーやファンを増やすだけでなく、SNS広告はほかの様々な目的に適した形のものがあります。
3. プレゼントキャンペーン
『フォロー&リツイートで50名の方に○○をプレゼント』というようなキャンペーンをすることでフォロワー数を増やすことができます。ただし、一過性のものになりやすく、増えたフォロワーを引き留めるには、その後の魅力的なコンテンツが欠かせないという点は意識しておきましょう。
成功したコンテンツがもつ5つの要素について学びました。
SNSにはどの記事が効果があるかどうか分析することができます。それにより、よりよい記事にブラッシュアップができます。そのやり方を次回「STEP23. SNSのコンテンツ分析」でお伝えしますね!
YUKI