各SNSの特徴を理解して運用する
SNSにはそれぞれ特徴があります。特徴を理解したうえで、自社の商品・サービスに適したSNSを選んで活用しましょう。
各SNSユーザーの年代から選ぶ
まず見なければならないのは、各SNSがどの年代のユーザーに利用されているかです。自社の商品のターゲットが多く利用しているSNSを選びましょう。ペルソナが設定されていれば、問題なく選べると思います。
Twitter、Instagram、Facebook、LINEのユーザー数を年代に見てみると、それぞれのSNSで、ユーザーの年代分布や男女比に特徴があることがわかります。
Twitterの特徴
Twitterはニュースや話題が頻繁に投稿・共有されるリアルタイム性の高いSNSです。また、他のSNSに比べて圧倒的に拡散力が高く、リツイートやハッシュタグ、いいねを通じてフォロワー以外にも届く可能性があります。Twitterアナリティクスという機能を使えば、インプレッション数(投稿が閲覧された回数)やエンゲージメント数、エンゲージメント率がわかるためターゲット分析の精度も高いです。
高いリアルタイム性と拡張性
Twitterは、日本国内でのユーザー熱が高く、特に10代~40代と幅広い層に多く使われ、学生から働き盛りの世代までのアプローチに有効です。文字投稿のメディアなので、インパクトのある文章や人柄の伝わる言い回しの発信やペルソナが興味のあるハッシュタグをつけるのが効果的です。
コンテンツ | ・テキスト(全角140文字/半角280文字が上限) ・画像 ・動画 ・URLリンク ・ライブ配信 ・スペース(リアルタイムで複数人と会話できる) |
主な特徴 | ・リアルタイム性が高い ・ハッシュタグ検索 ・ターゲット分析の精度が高い ・シェア(=リツイート)がされやすく広く情報が届く高い拡散性がある |
Instagramの特徴
Instagramは写真や24時間で投稿が自動消去されるストーリー、動画やライブ配信など、感性にダイレクトに訴えかけることのできるSNSです。また、ハッシュタグ検索もTwitterと同様文化として定着しています。基本的にはテキスト単体での投稿はできません(ストーリーズでは可能)ので、Instagramでは「魅力的な画像や動画を用意できるか」を考える必要があります。
ビジュアルで感性に訴えるメディア
Instagramは、20代~30代の女性に特に人気ですが、Twitter同様、幅広い年代に利用されています。画像投稿のメディアなので、ペルソナがパッとみてクリックしたくなる画像の投稿や、興味のあるハッシュタグをつけるのが効果的です。ストーリーやリールなど視覚的に伝えるツールがあるのも特徴です。
コンテンツ | ・画像 ・動画 ・カルーセル(最大10枚の写真とビデオを一緒に投稿できる) ・ストーリーズ(24時間で消える投稿) ・ストーリーズでライブ配信 ・リール(15秒の短尺動画を閲覧・投稿する機能) |
主な特徴 | ・写真がメイン ・感性に訴えかけるSNS ・ハッシュタグ検索 ・ビジュアル重視 |
facebookの特徴
facebookの最大の特徴は実名制、顔出しの文化のあるSNSということです。メッセージやグループ機能も充実しているので、プライベートだけでなくビジネスにもよく利用されています。登録時には個人情報必須のため、広告のターゲティング精度が高いことも魅力です。インサイトというアナリティクス機能もあり、広告の効果分析がしやすく、ビジネス活用に向いているSNSです。
ビジネスパーソンが多く利用しているビジネス機能が豊富なSNS
facebookは、ビジネスパーソンに多く利用されていますが、特に40代~50代男性の利用比率が高いです。SNSの中でも匿名性が低いので、信頼関係を構築しやすいメディアです。また、facebookページではHPのような自社商品の魅力を伝えるページをつくることができたり、facebookグループ機能を活かしてコミュニティ運営をしやすいのが特徴です。
コンテンツ | ・テキスト ・画像 ・動画 ・URLリンク ・ライブ配信 ・メッセンジャー通話 ・カルーセル(最大10枚の写真とビデオを一緒に投稿できる) ・ストーリー(24時間で消える投稿) ・イベントページ ・グループページ ・Facebookページ(HPのように会社名や商品名、ブランド名などで作成できる) |
主な特徴 | ・実名性、顔出し文化 ・ビジネス利用も多い ・コンテンツが豊富 ・広告のターゲティング精度が高い |
LINEの特徴
LINEだけは少し別次元です。LINEはもはやインフラになっているといっても過言ではない領域に入っていて、人口統計に比例するようなユーザー分布となっています。他のSNSと比べても圧倒的多数のユーザーを抱えている、有力なSNSだといえます。ビジネスとして使う場合は、LINE公式アカウントを使います。
信頼性を高められるプッシュ型のSNS
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントはタイムラインやトーク機能があるほか、ライブ配信機能や、LINE内にホームページを持てたり、クーポンを発行できたりと、便利な機能が多く、画像や動画、位置情報、URLなどを投稿できます。他のSNSとは異なり、投稿をダイレクトに届けることができるため、より深いコミュニケーションがとれるのが特徴です。
コンテンツ | ・テキスト ・画像 ・動画 ・通話 ・URLリンク ・ライブ配信 |
主な特徴 | ・トークとタイムライン ・スタンプ文化 ・グループでの無料通話、ビデオ通話 ・アクティブユーザーが多数 |
クオリティを落とさずにSNSアカウントを運用するために
運用マニュアルを活用する
はじめは意気込んでSNSを投稿しようと思っても、何らかの理由でできないと、気持ちが途絶えて更新頻度が落ちてしまいSNSの効果が出る前に挫折してしまうといったことが起こらないためにどうしたらいいのでしょう?クオリティを落とさずにSNSアカウントを運用するためには運用マニュアルを作ることです。
たとえば、運用時間は平日の9時~17時まで、土日は13時~19時まで、1日の投稿は3回というように作業を明確にしておきます。こうしたルールが曖昧なまま運用すると、無理なスケジュールの対応など不安定な運用につながりかねません。上の図に運用マニュアルに載せるべき要素を簡単にまとめておきましたので、参考にマニュアルを作ってみるといいでしょう。
お疲れ様でした!
次回「STEP21. 投稿記事の作り方」では、SNSユーザーに共感してもらえる投稿、喜んでもらえる投稿の作り方についてお伝えしますね!
YUKI