SNSの「お手本アカウント」と「競合アカウント」をチェックする

コンテンツの投稿・配信や、ユーザーとのコミュニケーションなど、自社のSNSアカウント運営において参考になりそうなアカウントはフォローしてチェックするようにしましょう。人気のアカウントは運用スタンスに差はありますが、ユーザーと双方向コミュニケーションを実現しているという共通点があります。

つまりSNS運用を通じて効果的に成果を上げたいならば、ユーザーとのコミュニケーションは欠かせない要素だと考えられます。コミュニケーションの場であるというSNSの本質にのっとって、ユーザーとの距離感や運用方法など参考にしてください。

また、競合他社のアカウントがどのような運用をしているのかもチェックしておくべきでしょう。競合の戦略や商品・サービスについてしっかり把握しておくことで、自社に有効なアクションを組み立てることができるようになります。

効率的にチェックする

お手本や競合のアカウントをチェックしようとしても、それ以外の情報もたくさん流れてくるので、手間がかかってしまいます。そこで、各種SNSに備えられた機能を上手に活用し、効率的に投稿をチェックする方法があります。

Twitterでは、リスト機能でテーマごとにタイムラインをわけることができます。リストで参考アカウントや、競合アカウントを作り、まとめておけば、他のツイートにまぎれずに見ることができます。

Instagramでは、ハッシュタグをタップすることでハッシュタグ自体をフォローできますので、そのハッシュタグが付いている投稿・コンテンツがフォロー中セクションにも表示されます。

SNSマーケティングツールを活用しよう

広告出稿の目標(目的)を達成するためには、ユーザーに喜ばれるより魅力的なコンテンツの企画・政策に注力したいところです。それ以外の作業にかかる時間の短縮など運用・管理の効率化を図るために、SNSマーケティングツールの導入がおすすめです。ツールによって機能には幅がありますが、コンテンツ投稿やデータ集計、レポート作成などの作業負担軽減、フォロワーによるコメントのモニタリングなど、SNS運用をサポートするための多種多様な機能があり、とても便利です。

特定のSNSに特化しているツールもあれば、複数のSNSを管理・分析できるツールもあります。また、有料のツールが多いのですが、無料のトライアル期間が設けられているものもありますので、導入を検討する際には比較して自社に適したものを選ぶとよいでしょう。魅力なコンテンツ制作のため、外部の力を借りて、効率化を図るツール活用ということも選択肢に入れておきましょう。

SNS運用に「向いている人」とは?

コミュニケーション能力に長けている人

SNS運用で最も重要なのは、ユーザーの「共感」を得ることです。ユーザーが喜ぶ、楽しめるコンテンツを発信し、望まれるコミュニケーションができなければ、成果を生み出すことはできません。

SNSはコミュニケーションツールです。「パソコンやスマホに詳しい人」よりも「コミュニケーション能力」に長けている人がSNSの運用に向いています

今や、日本人の7割以上がSNSを利用しています、パソコンやスマホの専門知識はほとんど必要ありません。それよりも自分のフォロワーやペルソナ、未来のお客様がどんなものを求めているのか?喜び、楽しんでくれるのか?を考えられる能力が求められます。

継続することができる人

SNSをビジネスに活用しようとする際、運用を開始さえすれば即効果を発揮し売上につながる「魔法」のようなものだと思われているケースがとても多いように感じます。

「どうすれば、SNSで成果を出すことができますか?」

この質問には複数の回答が存在しますが、最も重要なのは「継続すること」です。SNSは今日明日投稿したからといってすぐ成果がでるものではありません。先ほども言ったように、SNSはコミュニケーションツールなので、人と人の関係性を今日明日築くことはできないのと一緒です。

確かに強大なバズを巻き起こして、魔法のようなケースもないわけではありませんが、これまでお伝えしてきたように狙ってバスを起こすことは容易なものではありません。多くの場合はアカウントの認知、知育が必要です。また、ユーザーの共感を得て、ファンを獲得していくかも重要になってきます。そのためにある程度の時間がかかるのは当然のことです。

しかしながら、アカウントの育成に半年待てる方は稀です。早ければ1か月と待つことができずにアカウントの運用そのものをやめてしまったり、ただ更新するだけの死にアカウントとなってしまうこともあります。

最低でも一年。小さく産んでじっくりと長い目で大きく育てることを目標にしてください。

SNSは今の時代、とても効果的な施策であることは間違いありませんが、魔法ではありません。どうすればユーザーの共感をえられるのか?何が喜ばれ何が嫌われるのか?長く運用することではじめて見えてくるものがあります。繰り返し、何度もユーザーとのコミュニケーションを交わすことで少しずつ発信スタイルもわかってきます。

成果を生むまで「継続すること」これがSNS運営にて成果を生み出すコツです。これまでお伝えしてきたSNS運用のさまざまな施策を実践するにはそれなりの時間がかかるはずです。そのプロセスを楽しみ、SNSを好きになることが成功への近道となるでしょう。